w-inds.新曲Beautiful Now感想文

12月2日、w-inds.さんの新曲が配信されました。

歌詞はYouTubeの字幕や一部のサブスクリプションで見れるようになっているので、歌詞と一緒に聴いた方がより刺さるかと思います。

 

Music Videoは配信から2日後の12月4日に公開だったため、まずは耳だけで聴きました。

第一印象は、まるでデビュー曲のようだと思いました。

所謂第二章と言うような、新体制での一曲目だからそう思ったわけではなくて。

彼らのデビュー曲Forever Memoriesはとてもとても良い曲で、今でも節目節目にたくさん歌うし世間では未だにそのイメージを持ち続けている方も多いです。

いまでももちろん色褪せないけれど、歌詞の世界観やキラキラの透明感はやっぱり15歳頃の当時にしか表現できなかったものだと思います。

今回のこのBeautiful Nowでも、苦悩や葛藤を抱えた美しさ、切なさ、前を向く強さはこの瞬間の彼らにしか表現できないように感じたんです。

1年前でも1年後でもなく、現在だからこそより輝く曲だと思います。

龍一くんがいなくなってから、ゲーム配信の合間に何度も何度も慶太くんは新曲の話を溢していました。

曲が作れなくて悩んだ日々、とても気に入ったサビができた日のこと、次の日になったら変えたくなってしまうこと、新曲の話が形になるにつれて何度も繰り返した「早くみんなに届けたい」という言葉。

そんな制作期間のたくさんの想いが詰まった曲が、やっと形になったことが嬉しいです。

 

歌詞に込められたメッセージ、きっと色んな解釈があると思いますが聴いた方は誰に向けられたと感じたでしょうか。

19年の歳月を共にし、今違う道を選んだ龍一くんに対してでもあり、

そんな彼の不在で寂しく思うw-inds.に関わってきた全ての方に対してでもあり、

自分自身に言い聞かせているようでもあり。

けれどわたしは、一番にファンの方を見ているんじゃないかと感じました。

それも、『まだw-inds.を見ても心からの笑顔にはなれない』そんなファンに対しての、ゆっくりでいいよという受け入れるメッセージに思えます。

これまでは楽曲の世界観に合ったドラマのような歌詞だったのに、今回は手紙のように赤裸々で生々しく、そして美しくて。

励ましでもあり、大きな愛でもあり。

w-inds.のファンって、大切にされてるなぁって思いました。

もちろんこんな世の中ですから、w-inds.について何も知らずにたまたま聴いたという方であっても、何かしら感じるものがあるんじゃないかな。

 

さてそんな美しいの一言では表せないBeautiful Nowを、今度は耳と目で聴けるようになりました。

あの映像は超高画質で4Kテレビの売り場で流したいくらいに美しいです。

Music Videoの見どころといえばやはりダンスですね。

今回、GANMIのSotaくんとkooouyaくんが振付を担当してくれています。

(残念ながらMVにはいません)

先にこのふたりが振付ということだけファンクラブでの配信で知りましたが、彼らほどの適任はいない!と思いました。

kooouyaくんは今までのw-inds.を側で支えてくれていた1人であり、3人で立つ最後のステージもサポートしてくれていました。

そしてダンサーさんのグループでメンバーが変わることは珍しくはないけれど、GANMIは去年3人のメンバーが卒業し卒業ライブも開催していますし、その前後にもメンバーの卒業を経験しました。

仲間が違う道を選ぶ寂しさも、既存の曲の構成を変えざるを得ない大変さも、離れていくファンへの不安も、そして泣いているファンの子達の顔も、全部経験してきているふたりだから。

ちょうど1年くらい前にkooouyaくんと卒業するメンバーの話をしたときに言ってくれた「(卒業しても)これからもずっとGANMIだから大丈夫」という言葉をまた思い出して、いつまでもわたしの中で龍一くんはw-inds.だなって思えています。

彼らのこの作品は最初にいた全てのメンバーが参加した作品です。

これを見ると、「いつかまた」を信じられると思うのでぜひ見てほしいです。

今回、この曲の大切さをちゃんと理解した上で、向き合ってくれたふたりに本当に感謝しかないです。
振付に関してはまだ全体像は見えていないので、全貌も楽しみです。

壮大な景色と、いい音楽と、そして何より制作に関わる皆さんが大切に丁寧に作り上げてくれた素敵な作品。

最高でした!

 

 

 

自分自身があんまり期待したくないのでこういうことを言ってはいけない気もしていたんですが、どうしても、曲のパート的にもダンスの構成的にも龍一くんがいても成り立つように作り込まれているように感じました。

残り香のように、ふわっと3人の気配がして。

そうだったらいいなぁ、くらいに思っておきます。